دانلود کتاب 日本政治思想史 1964
by 丸山眞男
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عنوان فارسی: ژاپنی اندیشه سیاسی تاریخ 1964 |
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丸山がまず指摘するのは、日本の政治システムを成立させるものとして古代に発生した「原型(プロトタイプ)」。具体的には、天皇の現人神化、血縁的集団の仮定、血統の正当化と時間の永続性認識、太陽神の崇拝による統合などである。このような特殊意識とも言える「原型」は、古代日本における中国との交流でもたらされた儒教的政治倫理(統治倫理)により、揺らぎ、変形しつつも「原型」としての独自性を保ち続ける。
この「原型」に揺さぶりをかけ、世界的(普遍的)価値観による国家や人間の制限という、全く新しい精神的次元を日本人にもたらしたのが、仏教である。だが、実際には奈良時代の仏教は呪術的存在として、国家に従属する道具として「原型」と癒着する。平安時代を進むと、仏教は貴族宗教として私化し、無常観、因果応報観、末法観といったペシミズムが蔓延することになる。この「聖なるものの内面化」が進むことが契機となって、鎌倉新仏教という宗教改革が始まる。親鸞、道元、日蓮らの鎌倉新仏教は、政治的支配から離れ、信仰の純粋化と人間存在への洞察を深めた。しかし、それも開祖から時がたつにつれて、「原型」との混合を余儀なくされていくのである。